約 545,761 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/654.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 300 顔面胡椒/コメントログ」 ドドドド -- 2010-05-01 17 59 47 まさか、こんなことになるとは… -- 2010-06-30 14 41 45 ここまでひどくなかったけど俺も経験あるわ・・・ -- 2010-07-25 11 42 49 俺は七味唐辛子だった。そばにいた兄ちゃんが被害に。今でもごめんっておもってる・・・ -- 2010-09-06 16 44 49 わろたーーww -- 2010-09-12 02 17 33 こしょーかぶったかーWWWWWW -- 2012-01-20 12 45 11 美味しそうなピリ辛饅頭(100円) ゆっくり食べていってね! -- 2012-03-28 19 46 32 胡椒結構入ってピリ辛かなぁ? -- 2012-12-10 00 28 51 塩ラーメンが胡椒ラーメンになった今日この頃。 -- 2014-05-24 15 32 13 イラッとして書いた ↑苛立ちが表れているのか、全く感情の無い文章になっている。 飼い主さんは何か反応してくれ(笑) -- 2018-01-30 18 15 44
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1989.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 952 相対価値/コメントログ」 なるほどー。そういう返し方があったか。盲点だったわ。 -- 2010-07-12 10 01 50 納得いきました。 -- 2010-07-29 19 41 56 これれいむだからうまくいったけどでいぶなら無理だな。 -- 2010-08-19 03 35 13 破滅への第一歩「そんなのいいからあまあまよこせえええええぇぇぇぇえ!」 でなんでも切り抜けちゃうからな -- 2010-09-12 01 10 07 でいぶだったら、そんなのいいから潰れてくれ、でおk -- 2010-09-16 18 06 59 良い返しだ。感動的だなw -- 2010-11-28 16 08 43 めずらしく人の話を聞くゆっくりだな -- 2011-07-29 13 03 37 ↓↓だが無意味だ -- 2011-09-08 21 08 51 ↓ニーサンw でも本当の事だな素晴らしい言い返し方だ -- 2011-10-24 21 17 51 お兄さん・・・・ゆっくり対策の本を出版しようよ売れるよ -- 2012-07-26 16 33 52
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2073.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 990 くちばしにチェリー/コメントログ」 さえずったらまっ逆さま♪ タイトルネタ一発特定ゆゆうでした 虐待は無かったが面白かったです -- 2010-08-09 23 00 42 やだこのきめぇ丸ふつくしい… ちょっとドキっとしたわ -- 2010-12-02 19 39 46 ego-wrapping? -- 2011-01-12 04 02 49
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/574.html
始める前に一言。 どうも某所で「wikiに投下したら叩かれた」というような書き込みがあって、 タイミング的にそれを書いたのは私という雰囲気になっちゃってるようだけど、 私書いてません。やってません。そういうことしません。基本ROM専。 ※ゲスれいむいじめ ※まだいじめなし 母性2 母親を食いつくしてすっかり成体になったれいむは、 毎日ベランダで、歌を歌ったり柵ごしに野良ゆっくりを挑発したりしていた。 餌のほうはこれまでどおり朝晩に俺が出すので心配はない。 「ゆっ!!くそじじぃ!!きゃわいいれいみゅのためにあみゃあみゃもっちぇきてにぇっ!!」 俺が顔を出すたびに唾を飛ばして罵ってくるが、それは無視する。 「ここはくちゃいよっ!!きゃわいいれいみゅがゆっくちできにゃいよ!! れいみゅがゆっくちするにはどうするにょ!!おそうじでしょおぉ!?じぶんでかんがえちぇね!!ぐじゅっ!!」 処理する者がいなくなった排泄物もベランダのあちこちに放置されて溜まっていたが、それも無視。 さて、母親を失い一匹だけになったれいむは全身から寂しさをにじませていた。 素直に「寂しい」などと言ったりはしないが、 野良ゆっくりが通りがかるたびにしきりに話しかけている。 「ゆっ!!のりゃのれいみゅ!!れいみゅはれいみゅだよっ!!」 「ゆゆ………ゆっくりしていってね」 「れいみゅはゆっくちぷれいちゅでゆっくちしちぇるよ!!ゆっくちできにゃいれいみゅはあわれだにぇ!!」 野良ゆっくりのほうは、飼いゆっくりと近づいて、あわよくば自分も飼われようという下心があるので、 飼いゆっくりに話しかけられればほぼ例外なく反応する。 しかし俺のれいむはそんな口ばかり聞いているので、すぐに相手のほうで怒ってしまい、物別れとなる。 立ち去っていく野良ゆっくりの背中に向かって、れいむはいつまでも未練がましく罵りの言葉を投げつけているのだった。 ゆっくりは、人間以上に孤独を嫌がる。 一人では寂しい、家族なり友達が欲しいというのは、食欲や性欲と同等の切実な衝動だ。 頃あいを見計らって、俺はゆっくり観察を次の局面に移すことにした。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆゆっ!?」 ベランダに投げ込んだのは、ペットショップで買ってきた成体のまりさだ。 突然の来訪者に、れいむは思いのほか素直に挨拶を返した。 「ゆっくちしちぇいっちぇね!!」 「まりさはまりさだよっ!ゆっくりしていってね!!」 「れいみゅはれいみゅだよ!!れいみゅのゆっくちぷれいちゅでゆっくちしちぇいっちぇね!!」 「ゆゆっ?れいむ、あかちゃんことばさんがぬけてないよ?」 「ゆっ!?ぬ、ぬけちぇるよっ!へんなこといわにゃいでねっ!!」 「ゆー、ぬけてないよ!でもゆっくりしていってね!!」 今までは薄汚い野良に悪罵を浴びせていたれいむも、 ペットショップ出身の身なりの整ったまりさ相手には興奮を隠しきれないようだ。 まりさの前でぴょんぴょん飛び跳ねている。 わざわざ買ってきた成体まりさ、お値段およそ五千円也。 本来、道を歩けばすぐに見つかるようなゆっくりなど一匹五百円もしないが、 銀バッジまで取得している躾の行き届いた個体となればそれなりの値段だ。 まあ、大人が趣味で生き物にかける値段としてはそう悪い額でもないだろう。 俺がやることは、ベランダにこのまりさを投げ込み、 あとは窓を閉めて、餌をやる以外は放置するだけだ。 たったそれだけで、思い通り、かつ迅速に事は運んだ。 翌日の朝、カーテンを開いた俺の目に飛び込んできたのは、 頭部に赤ゆっくりが鈴なりになった茎を生やしたれいむの姿だった。 元来が即物的な欲望の塊であるゆっくりのやることなど決まりきっている。 なんでもいいから成体二匹を同居させて放置すれば、ほとんどの場合即座にこういうことになる。 もっとも本人たちに言わせれば、 「うんめいのであいだよ!」「びびっときたよ!このれいむしかいないよ!」というつもりでいるようだが。 「ゆゆ~ん♪れいみゅのあかちゃん、とってもゆっくちしてるよぉ~♪」 「ゆっくりしていってね!!まりさのあかちゃんゆっくりしていってね!!」 れいむは初めての子供に相好を崩している。 同年代の話し相手ができたからか、母親になったからか、早くも赤ゆっくり言葉が抜けかけていた。 父親のまりさも嬉しげにぴょんぴょん跳ねている。 しかし、俺の姿を認めると、まりさは急にあわてだした。 「ゆゆっ!!お、おにいさん!!かってにあかちゃんつくってごめんなさい!! おしおきがんばってうけるよ!!すてないでね!?すてないでね!?」 銀バッジまで取った飼いゆっくりなら、「勝手に子供を作ってはいけない」というルールは刷り込まれている。 しかし、別の成体とひと晩水入らずで放置された結果、結局は我慢できなかったというわけだ。 銀バッジというとすごいようだが、人間と比べれば小学校低学年と大差ない。こんなものだろう。 不干渉のスタンスを通し、俺はそのことについては何も言わず、餌皿だけを置いてベランダから出た。 「おにいさんごめんなさい!」 俺が窓を閉めてからも、まりさの方は律儀に謝ってきていたが、 れいむの方は素早く餌皿に頭を突っ込んで「むーしゃ!!むーしゃ!!」と食べカスをまき散らしている。 「ゆっくちおそうじしてねっ!!」 二匹で争うように餌皿にがっつく食事が終わると、れいむが満面の笑顔で叫んだ。 「ゆゆっ?」 「ゆっくちよくみてねっ!!こんなところじゃあかちゃんがゆっくちできにゃいでしょっ!?」 そう言いながられいむは周囲を見回してみせる。 ベランダ中、れいむがひり捨てたうんうんまみれだった。 こんなところでよくすっきりする気になったものだ。 「ゆゆぅぅ…………」 まりさは逡巡していたが、れいむが一喝する。 「ちゃっちゃとうごいてにぇ!! あかちゃんがうんうんまみれになっちぇもいいのっ!?」 「ゆぅ………ゆっくりおそうじするよ! おにいさん!ぞうきんさんちょうだいね!!」 俺のほうに向かって助けを求めてくるが、無視。 「なにやっちぇるの!?はやくぺーろぺーろしてね!!」 「ゆゆぅ!?うんうんさんはくさくてゆっくりできないよ!!」 「そんなこときいてないでしょおぉ!?あかちゃんがゆっくちできないっていってるんだよっ!! あかちゃんがかわいくにゃいの!?それでもちちおやなのっ!?」 「ゆぅぅぅ!!」 涙目になりながら、まりさは舌でうんうんを舐め取りはじめた。 何度も「ゆぐぇっ」とえずきながら、必死に口中に掻き込む。 「ゆ~ゆ~ゆゆゆ~♪ゆっくち~して~いってね~♪」 れいむの方は、体を左右に揺らしながら呑気に歌っていた。 そんなれいむに向かって、まりさが体を揺らして呼びかけた。 「れいむもゆっくりてつだってね!」 「ゆうううう!!?おうたのじゃまをしないでねええええ!!!」 れいむが爆発するように怒鳴り、まりさはびくりと身をすくませた。 「うまれるまえからゆっくりしたおうたをきかせれば、ゆっくちしたあかちゃんがうまれりゅんだよおおぉお!! それをじゃまするとか、ばきゃなの!?しぬのっ!?なにかんがえちぇるのっ!!! ちちおやとしてのじかくをもってねえええ!!!」 「ゆううう!?ごめんね!!ごめんねっ!!」 れいむの剣幕に押され、まりさは必死に掃除を再開した。 ふーむ。 まりさには気の毒だが、この調子なら俺の見たかった展開が期待できそうだ。 にんっしんっしたれいむは、それから一歩も動かなくなった。 餌皿に近づくにも、ケージの中に入るにも、自分では一切動かずにまりさに押させる。 「ゆっくりしたあかちゃんをうむには、おかあさんがたっぷりゆっくりすることがだいじなんだよ!! れいむはがんばってゆっくりするから、まりさはゆっくりきょうりょくしてねっ!!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 ゆ~ゆ~歌っている妻をまりさが必死にずりずりと押す。 そんな夫を、押し方がゆっくりしていない、茎が折れたらどうするつもりだと言ってはれいむが責め立てた。 「まりさはたべすぎだよっ!!ゆっくりえんりょしてね!!」 、 子供が実ってから二日したころ、れいむの態度が迅速に変わっていった。 それまで二人で身を寄せ合って頭を突っ込んでいた餌皿を、れいむは舌でまりさから遠ざけた。 「ゆううぅ!?まだはんぶんたべてないよ!!」 「あたりまえだよっ!!れいむのくきにはあかちゃんがいるんだよおぉ!? あかちゃんのぶんだけよけいにれいむがたべるんだよっ!!はんぶんじゃぜんぜんたりないよ!!」 「ゆぐううう!!」 全く反論できず、まりさはもどかしげに小さくじだんだを踏むしかなかった。 そんなまりさには目もくれず、れいむは必死に餌を掻き込んでいる。 「はぐっ!!はふはふっ!!むはっ!!むーちゃ!!むーちゃ!!しあわせー!!おちびちゃんもしあわせー!!」 ここで譲ったのがまりさの運の尽きで、れいむの要求は日増しに増長していった。 赤ちゃんが大きくなるにはもっと食べなければ。 赤ちゃんが大きくなったからもっと。ゆっくりした赤ちゃんにするためにもっと。雨さんが降ったからもっと。 毎日なんらかの理由をひねり出してはまりさの取り分をどんどん削っていき、 今では、まりさは朝晩一口二口程度しか口にできていなかった。 銀バッジまで取るぐらいだから、元来がゆっくりのいい従順な押しの弱い性格である。 まりさはれいむに逆らえず、ひたすら子供のために耐え忍んでいたが、 赤ゆっくりとともにどんどん膨れていくれいむに対し、まりさのほうは微妙にしぼんでいくように見えた。心なしか顔色も悪い。 自分より一回りも大きくなった妻を必死にずりずりと押すまりさの姿は痛ましかった。 「こんなんじゃあかちゃんがゆっくりできないよ!!あかちゃんがしんぱいじゃないのおぉ!!?」 ついに、れいむが叫び散らしはじめた。 まりさには一口もよこさず自分だけでカラにした餌皿の前で、れいむはぼんぼん飛び跳ねている。 「れ、れいむ、はねちゃだめだよ……あかちゃんのくきがゆれちゃうよ……」 「だまってねっ!!あかちゃんのことはれいむがいちばんわかってるんだよ!!? いまはあかちゃんのためにれいむがたくさんたべることがだいじでしょおおぉぉ!! しったかぶりしないでねえええ!!」 要するにこのれいむは、もっと餌が欲しいと吠えているらしい。 「このままじゃごはんさんがたりなくてあかちゃんがゆっくりできなくなっちゃうよ!! まりさはもっとごはんさんをもってきてねっ!!」 「ゆゆ………でもごはんさんなんかないよ……」 「かりにいってくればいいでしょおぉ!?そんなことがなんでわからないの!? ほんとうにこそだてするきがあるのっ!?」 「ゆぅ……」 狩りに行って食事を集めてこい、とれいむは命じていた。 しかし、柵に囲まれたベランダの中では外に出ることはできない。 向かうところといえばただひとつ、俺の家の中だ。 ベランダに面したガラス窓を一瞥し、まりさはゆっくりしていないうめき声を上げた。 「だめだよ、れいむ……おにいさんにおこられちゃうよ……」 「なにいってるのおおおぉぉぉ!!?そんなことどうでもいいでしょおおおぉぉ!!! れいむがまいにちあかちゃんのために、おうたをうたったりゆっくりしたりたくさんごはんさんをたべたり、 ゆっくりしないでがんばってるのに!! まりさはまいにちなんにもしないでごろごろしてるだけでしょおおぉ!! あかちゃんのためにちょっとははたらいたらどうなのおおぉぉ!!?ぐずっ!!やくたたずっ!!」 ゆっくりしないでがんばってゆっくりしていたのか、このれいむは。不可解。 つくづくゆっくりのいいまりさは、帽子の先が床につくほどにうなだれてしまっている。 「さっさといってきてね!!ぐずぐずしてるとゆっくりできなくさせるよっ!!」 れいむの怒鳴り声に見送られ、仕方なしにまりさは狩りに出た。 「どあさんゆっくりあいてね……ずーり、ずーり……」 ガラス窓に頬を押し付け、まりさは必死に開けようとしていた。 俺は考えた。 重ね重ねまりさには気の毒だが、擬似的な「狩り」に赴く父親役というものをやってみてもらおう。 外敵に怯えながらの、自然生活さながらの狩りに、だ。 まりさが鍵のかかったガラス窓と格闘している間に、俺は準備に移った。 ベランダに面した居間の奥にあるキッチンで、ゆっくりフードの袋をわざと倒し、掃除しやすい程度に中身をぶちまける。 ガラス窓の鍵をこっそり開けると、俺は隣室に繋がるドアの奥に隠れて様子を窺うことにした。 鍵の開いたガラス窓を必死になってずらし、できた隙間に体を滑り込ませてまりさが侵入してきた。 不安げに周囲を見渡し、飼い主の姿が見えないことを確認すると、 「ゆっくりごはんさんをさがすよ……そろーり、そろーり」と言いながら床を這い始めた。 見ているほうが苛立つくらいののたのたしたペースで居間を這いまわり、 やがてまりさはキッチンに散らばるゆっくりフードを見つけた。 「ゆゆゆっ!!ゆっくりごはんさんがあるよ!!ゆっくりできるよ!!」 ぴょんぴょんと飛び跳ね、まりさは散らばったフードを必死に帽子に詰め込み始める。 「ゆっくりごはんさんをつめるよ!これでれいむとあかちゃんがゆっくりできるよぉ!!」 腹が減っているだろうに、その場では食べずに家族のために一刻も早く帰ろうとしている。殊勝だ。 ちょっと恥ずかしいが、そこで俺は飛び出していった。 「こらー、何をしてるー」 「ゆゆゆううぅぅ!!みつかっちゃったよおぉ!!」 「勝手に俺のゆっくりプレイスに入ってごはんを盗もうとするとは、ゆっくりできないぞ!」 「ゆあああぁぁ!!ごべんなざい!!ごべんなざい!!おにいざんごべんなざい!! あがぢゃんがゆっぐりでぎないんでず!!ごばんざんがだりないんでずうぅ!!」 「駄目だ、おしおきだ!」 「ゆあああぁぁぁ!!!」 俺はおしおき用の道具を持ち出した。 ゆっくりショップで売っているゆっくり用のおしおきグッズ、『ゆっくりぺんぺん』。 扁平な楕円形の薄い革張りの板に取っ手が付いている体のもので、 表面にはコミカルな絵柄の痛がるゆっくりが描かれている。 名前からしてもぬるそうな一品だが、なかなかどうして―― パァン!! 「ゆびゃばぁっ!!?」 頬を思い切り叩いてやると、まりさは飛び上がって叫んだ。 そのまま痛みに七転八倒し、床を転げまわる。 「いぢゃあああい!!いぢゃああああい!!ゆっぐりでぎないいいぃぃ!!! きいぃんってする!!きいいいいぃぃぃん!!きいいいぃんがやまないよおおぉぉ!!」 うむ、予想以上。 この『ゆっくりぺんぺん』、ゆっくりに外傷をつけずに、それでいて効果的に苦痛を与えることができる。 皮の表面に痛みを与えることを目的としており、 全身聴覚のゆっくりにとっては、皮膚の痛みと同時に、人間で言えば鼓膜が破れるような爆音を聞かされることになる。 全身耳鳴り状態で悶絶するまりさに、俺はさらに打擲を加えた。 パァン!! 「ゆぎぃああああぁぁぁ!!ぼうゆるじでええええぇぇぇ!!!」 単純な見た目に反し、『ゆっくりぺんぺん』のデザインは考え抜かれている。 楕円形の板は二重構造になっており、打った際に内部で二枚の板が打ち合って振動を起こし、 皮の表面を痛くするばかりでなく、衝撃が波のような振動となって体内にまで浸透するようになっている。 いまやまりさの体内の餡子はシンバル状態。 「ゆげっ!!ゆぎっ!!」 あ、いかん、ちょっと吐いた。 強力なおしおき道具だけに、力をセーブして使う必要があるようだ。 まりさがある程度回復した頃に、俺は再びゆっくりたたきを振り上げて見せた。 「ゆぅぎいいいぃぃ!!あがぢゃん!!あがぢゃああああああんんん!!!」 まりさは泣き叫び、しかし我が子を呼びながら必死に帽子でゆっくりフードをすくい取り、 俺の脇を抜けてベランダへ戻ろうとしはじめた。 飼い主への忠誠よりも、家族を選んだというわけだ。 「ゆっくりに家族を作らせるな」というゆっくり飼いのセオリーは、やはり正しいようだ。 これほど躾けられたまりさでさえ、今、この俺に逆らって家族のもとへ逃げ出そうとしている。 ゆっくりにとって一番ゆっくりできることは、やはり人間に飼われるのではなく、ゆっくりの家族でゆっくりすることなのだ。 ゆっくりを飼うなら、それを知らせてはいけない、気付かれてはいけない、ということなのだろう。 さて俺は、最初からそれを想定しての実験なので好都合だ。 「狩り」に危険を伴わせる外敵を演じ、逃げようとするまりさの尻っぺたに、さらに二発ほどゆっくりぺんぺんをくれてやる。 パァン「ゆぎぃ!!」パァン「でいぶうぅぅ!!」 そして最後には、ベランダから逃げ出すのを黙って見送ってやった。 「ゆっくりおそいよっ!!」 全身に打たれた跡を薄く浮かび上がらせ、涙と涎、しーしーまで垂れ流してベランダに這いこんできたまりさに、 我がれいむは手厚いねぎらいの言葉をかけた。 「あかちゃんがおなかをすかせてるでしょおおぉ!? ゆっくりむーしゃむーしゃするよっ!!ゆっくりしないでもってきてね!!」 「ゆ゛っ…………ゆ゛っ…………」 文句を言う気力もなく、ぜひぜひと息をつきながらまりさはフードの詰まった帽子を妻の元に引きずっていく。 目の前に差し出された帽子の中に舌を伸ばし、れいむはがつがつと食べ始めた。 「はふっ!!はふっ!!はっふっ!!うっめ!めっちゃうっめ!!むーしゃむーしゃ!!おちびちゃんしあわせー!!」 まりさの方も、おずおずと帽子に舌を伸ばした。 しかし、目ざとく見咎めたれいむが素早くその舌を踏みつけた。 「ゆびゅぅっ!?」 「なにぬすみぐいしてるのっ!?どろぼうさんはゆっくりできないよ!! あかちゃんのまえでそんなすがたをみせてへいきなのっ!?!!」 お前……… 「ば、ばりざにも……だべざぜでね……… もう……ずっど、だべで……ないんだよ………」 「ゆがあああぁぁ!!なんでそんなにあつかましいのおおぉぉ!!? こんなんじゃぜんぜんたりないよ!!あかちゃんのぶんだけでぎりぎりだよ!! ちちおやなんだからあかちゃんをいちばんゆっくりさせなきゃいけないんだよっ!! まりさもたべたかったらまりさのぶんもとってくればいいだけでしょおおおぉぉ!!?」 「ゆあっ………ゆぐっ…………」 「なまけもののまりさにあげるぶんはないよっ!!ゆっくりみててね!!」 結局、まりさが身を呈して盗んできたゆっくりフードはれいむが全て平らげてしまった。 「ゆっぷー☆ゆっくりごこちがついたよ!!」 「……………」 「あかちゃんたちとすーやすーやするよ!!ゆっくりおうちにはこんでねっ!!」 でっぷりと太ったれいむの背中に回り、まりさは体を震わせながらケージに向かってずりずりと押し始めた。 押されながら、れいむはこう言った。 「あしたのかりはもっとたくさんとってきてねっ!!」 まりさはびくんと体を震わせ、再びれいむに一喝されるまでしばらくの間動かずにいた。 それから毎日、まりさは俺の部屋に侵入して「狩り」を行った。 なけなしのゆっくりフードを帽子にかきこみ、毎回俺に見つかってゆっくりぺんぺんの打擲を全身に浴びる。 俺が待ってやることで、まりさが持って帰るフードの量は調整できる。 しかし、どれだけ多くフードを持ち帰ろうと、 れいむは「あかちゃんのぶんしかないよっ!!」と叫び、まりさの取り分はなかった。 まりさは初めのほうこそ家族の元へ戻ることを最優先にしていたが、れいむが分けてくれないとわかると、 見つけた時点で少しでも食べようとするようになった。 れいむの増長はとどまることを知らず、日に二度、三度も狩りに行かされるようになった。 その度に俺に打たれ、まりさの全身から跡が消えることはなかった。 「ゆ~ゆ~ゆゆゆっ♪ゆっゆっゆ~♪」 まりさがますますやつれていることもあり、 まりさに比べてふたまわりも膨れているれいむが枝を揺らして子守唄を歌っている。 そんなれいむの陰で、まりさは毎日ゆぐゆぐと体を震わせて泣きじゃくっている。 泣きじゃくるまりさに向かって、れいむはさらに叫ぶのだった。 「いいかげんにしてねっ!!ないたってだれもどうじょうしないよ!! まりさはちちおやでしょおぉ!?ちょっとくろうするぐらいでみっともないよっ!! ぜんぶぜんぶおちびちゃんのためなんだよっ!! おちびちゃんがゆっくりすることが、おやはいちばんゆっくりできるんだよおおぉぉ!!」 そうこうするうち、ついに赤ゆっくりが生まれ落ちた。 「「「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!」」」」」 れいむ種三匹、まりさ種二匹の計五匹だった。 「ゆっくりしていってね!!れいむがおかあさんだよっ!! あかちゃんたちとってもゆっくりしてるよおおぉぉ!!」 「まりさのおちびちゃんゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってねええ!!」 初めての子供に嬉し泣きする両親。 やつれているまりさも、この時ばかりは喜びに沸きたって飛び跳ねていた。 ベランダの床に転がってぷるぷる震える赤ゆっくり達を両親がぺろぺろと舐める。 「ゆー、おきゃーしゃんとしゅーりしゅーりしゅるよ!!」 「おちょーしゃんのおぼうち、とっちぇもゆっくちしちぇるにぇっ!!」 「ゆゆーん☆おしょとはゆっくちできりゅよ!!」 「ゆふふ、おちびちゃんたち、あわてないでゆっくりしようね!! ゆっ!そうだよ!おちびちゃんたち、おなかぺこぺこだよね!!まりさ、れいむのえださんをおってね!!」 まりさが茎を折り取ると、れいむがそれを小さく噛みちぎり、咀嚼して柔らかくしてから赤ゆっくりに与えた。 「おちびちゃんたち、これをたべてね!! ゆっくりはじめてのごはんさんをむーしゃむーしゃしようね!!」 「ゆっくちいただきまちゅ!!」 「むーちゃ!!むーちゃ!!うっめ!!これめっちゃうっめ!!」 「ゆっくちできりゅよぉぉ!!」 夫婦は眼を細めながら、そんな子供たちの様子を満足げに見守っていた。 ふーむ、なんともほのぼのした一家団欒だ。 このぶんだとこのれいむも、なかなかまともなんじゃないだろうか。 しばらくの間、一家は仲良く騒いでいたが、 やがてれいむがまりさに向かって言った。 「それじゃまりさ、かりにいってきてね!!」 まりさの体がびくっと硬直する。 しかし、待ちに待った我が子を見回してからまりさは気丈に言った。 「ゆっくりかりにいってくるよ!!まっててね、おちびちゃん!!」 「おちょーしゃんどきょいきゅにょ?」 「まりしゃもちゅれてっちぇえ!!おいちぇかにゃいでぇ!!」 「ゆふふ、だいじょうぶだよ!!おとうさんはごはんさんをとりにいっただけだよ!! すぐにゆっくりできるごはんさんをもってかえってくるからね!! さあ、おかあさんとすりすりしようね!!」 「ゆゆっ!!しゅーりしゅーりしゅるよ!!」 呑気に微笑んで、れいむは赤ゆっくり達と頬をすりつけ合っていた。 パァン!!「ゆぎゃあああぁぁあ!!ごべんなざいいいいぃぃぃいいいぃぃ!!!」 「ゆっ!?」 突然家の中から聞こえてきた音と悲鳴に、赤ゆっくり達が身をこわばらせる。 パァン!!「ぼういだいごどじないでぐだざいいいいいいぃぃ!!!」 パァン!!「おぢびじゃああああああん!!おぢびじゃあああああああんんん!!!」 「ゆゆっ!?おちょーしゃんのこえだよっ!?」 「おちょーしゃんゆっくちしちぇにゃいの!?」 「だいじょうぶだよ!かりはちょっとだけたいへんなんだよ!! だけど、おとうさんもおかあさんも、あかちゃんたちがゆっくりするためならへいきだからね!!しんぱいしないでね!!」 父親の悲鳴に怯える子供たちを、れいむはにこにこしながらなだめていた。 「ゆ゛あ゛っ……………あ゛っ…………」 満身創痍でベランダに這いこんできたまりさを、赤ゆっくり達が取り囲んで泣き叫んだ。 「ゆあああぁぁ!!おちょーしゃん!ゆっくちしちぇええぇ!!」 「おちょーしゃんどうちたにょ!?いちゃいいちゃいなにょっ!?」 「ゆえええぇん!!ゆええええぇぇん!!」 「ゆ゛………おぢびぢゃん………ばりざの、おぢびぢゃん……… ばりざは……だいじょうぶ……だよ…………ゆっぶ……ゆっぐじ、ごばんにじようね………」 「ゆっ!!おちびちゃんたち、いっぱいむーしゃむーしゃしようね!! おとうさんのことはしんぱいしなくていいからね!!」 「でみょぉ!!でみょおおぉぉ!!」 「おちょーしゃあああん!!!」 「だいじょうぶだよ!!おかあさんのいうことをきこうね!!」 父親にすがりつこうとする赤ゆっくり達をれいむは舌で優しくひきはがし、 まりさが引きずってきた帽子の前に並ばせた。 「ゆっくりむーしゃむーしゃしてね!!」 赤ゆっくり達はまだ父親のほうが気になる様子だったが、 食欲には勝てず、帽子に詰まったゆっくりフードをがつがつ咀嚼しはじめた。 やがて子供たちは満腹になり、帽子には半分以上のゆっくりフードが残った。 「ゆーん☆おなきゃいっぴゃいになっちゃよ!!」 「ゆっくちうんうんちゅるよ!!」 「しゅっきりー!!」 ゆっくりという生物は、おおむね食事と排便がセットになっている。 食後のうんうんをそのへんにひり出す赤ゆっくり達。 「おちびちゃんたち、とってもゆっくりしてるね!! それじゃあのこりはおかあさんがたべるね!!」 そう言うと、れいむは帽子に頭を突っ込んでがつがつやりはじめた。 「ゆ゛……ゆ゛……ばりざも……」 まりさも必死に震える体を起こし、ゆっくりフードにありつこうとする。 そんな夫を、れいむは肥満した身体で弾き飛ばした。 「ゆぎゃぁっ!?」 「まりさのぶんはないよ!! まだまだたりてないよ!!ゆっくりりかいしてね!!」 「ゆ……な……なんでえええぇ!? おちびちゃんたちはもうじゅうぶんたべたでしょおおぉぉ!?」 「あかちゃんのため」「あかちゃんのぶん」と言われて、 今までずっと食事を削られるのも、辛い狩りも耐えてきた。 そして今ようやく生まれた子供たちは、それぞれ満腹だと言っている。 なんだ、充分足りてるんじゃないか。 ようやく自分の取り分が取れると喜んだ矢先のことだったのだろう。 まりさはいつになく食い下がり、妻に向かって怒鳴った。 途端に、それをはるかに超える声量の怒鳴り声が返ってきた。 「れいむはこどもをうんだばっかりでつかれてるんだよおおぉぉ!? しゅっさんっちょくごのははおやのごはんさんをよこどりしようとか、ばかなの!?しぬのっ!?」 妊娠型ならともかく、植生型の出産なんだからそんなに母体に負担がかかってるようには見えないが。 「れいむはこれからあかちゃんたちをそだてなくちゃいけないんだよっ!! ゆっくりできるおうたをおしえなきゃいけないし!!ゆっくりできるおさほうもおしえなきゃいけないし!! おちびちゃんたちがゆっくりできるようにたくさんたくさんおせわしなきゃいけないんだよっ!! きょうかられいむはあかちゃんたちのゆっくりのためにすべてをぎせいにするんだからね!! たくさんごはんさんをたべてがんばらなきゃいけないんだよおおぉぉ!! まりさはかりをするしかのうがないんだからもっともっともってきてねええぇぇ!!!」 まりさはとうとう折れ、ぐったりとうなだれてしまった。 妻の体格が自分よりはるかに大きくなっていることも大きかったのだろう。もはや逆らうすべはなかった。 赤ゆっくり達はというと、母親の剣幕にすっかりおびえてしまっていた。 「ゆぅぅ………おきゃーしゃん……ゆっくちしちぇえ……」 「おちょーしゃんをいじめにゃいでね……?」 「おちょーしゃん!おちょーしゃん!!」 なお父親に駆け寄ろうとする赤ゆっくり達を舌で制し、れいむは再びにこにこ顔に戻って言った。 「ゆっ、おちびちゃんたちはしんぱいしなくていいよ!! おとうさんがなまけものだから、ちょっとおこっただけだよ!もうこわくないよ!! おかあさんとおうたをうたおうね!!ゆっくりできるおうたをおしえてあげるよ!!」 「ゆゆぅ……ゆっくちうちゃうよ!」 「おちょーしゃん……」 「おうちゃはゆっくちできりゅよ!」 「まりさはおちびちゃんたちのうんうんをかたづけてね!!」 まりさはうなだれたまま、答える気力もなく子供たちのうんうんを舐め取り始めた。 それを見て子供たちがまた声をあげる。 「ゆぅぅ!?おちょーしゃんなにしちぇるにょ!?」 「おちょーしゃんやめちぇえ!!うんうんしゃんはくしゃくてゆっくちできにゃいよぉ!!」 「おちびちゃんたち、だいじょうぶだからね!! ゆっくりぷれいすがくさいくさいのはいやだよね? おちびちゃんたちのうんうんだったら、おかあさんたちはぜんぜんへいきなんだよ!!」 子供たちと過ごす、夫婦の初めての一日はこんな調子だった。 さて、どうなるか。 続く このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1650.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 786 unchain/コメントログ」 バキか それとちぇんが嫌がることはするな -- 2010-09-28 22 46 07 パロディさんなんだねー、わかるよー -- 2010-11-14 01 11 15 ↓2希少種ひいきもそうだけど ほんとここの連中は自分の欲求に素直でいいなw -- 2010-11-22 00 01 12 自分の趣味≠万人の趣味だってことが理解できないんだねーわかるよー -- 2011-01-15 22 29 02 噴かずにはいられなかったw -- 2011-06-08 11 32 00 くっだらねえwww -- 2011-08-17 03 09 55 アンチェインをうんちぇいんと読んでうんうんの話だと思ったのにぃ だが私は一向に構わんッッッッ -- 2012-04-06 22 39 53 中枢チョコ以外を取り出してから餡子入れればまだ生きられたかもよ 多分狂うけど -- 2012-10-31 22 46 27 中枢チョコが残っていれば、オレンジジュースかけて一晩待てば、回復するかも? -- 2018-01-05 16 59 41
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/505.html
本気で勝てると思ってたのか? 9KB ※俺設定 ※拙い文章 ※あまあまさんちょうだいね 本気で勝てると思ってたのか? 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 それは、もう殴り終わった後だった。 オレがまりさってヤツを思いっきり殴り終わった後だった。 左目あたりはくっきりと拳のあとが残り、左目は陥没ている。 恐らく眼球っぽいのはグチャグチャになってる。多分、もう何も見えていないはずだ。 残った右目からは涙が止め処なく出ている。 歯という歯はほとんど砕けている。殴っていて不思議に思うくらい脆すぎる歯。 よくこんな歯で食事が出来たと思われるほど圧倒的脆さ。 多分、地面に叩きつけられた時、何かで傷ついたのであろう。 右頬あたりは若干裂けてて、黒い何かが漏れている。 『しかし・・・。不思議だ。 これほどまでに弱いとは・・・。』 「ゆ゛っ・・・」 家に帰ってきたら、窓ガラスが割られていて、 部屋中を荒らされていて、荒れている部屋の中央に、 顔だけの何かが5~6匹がいて、 なんだっけ?ゆっくりしていけ?だっけ? 忘れたけど・・・。なんかそんな感じのことを言って、 このまりさっていうヤツが、頬をぷっくり膨らませて、 ここは自分の家だとかオレにあまあま?なんだそれは? よくわからんけど、よこせとかいってきて、 しまいにゃ、さっきまでいた赤いリボンつけてたやつ、たしかれいみだっけ?れいむだっけ? どうでもいいや。そんなこと。オレのことを奴隷とか言ってきた。 普段のオレなら・・・。 こんな奇妙な光景に出会ったら、叫び声あげて逃げていただろう。 こいつらは一体何なんだ?お化け?妖怪?UMA? よくわからんけど、まず普通の生物じゃないのことは確かだ。 そんな恐ろしい物に出会ったら、まず逃げるよ。怖くてな。 しかし、今日、パチンコでボロ負けして、、 イライラしていて、誰でもいいから八つ当たりしたかった気分だった。 さらにこいつら、調子に乗って、自分たちの美しさにしこってもいいとか、 顎かケツかわからないけど、なんかプリンプリン振ってきて、 ムカついた。 あと、小さい顔のやつらが、うんこっぽいのするし、 なんだ?その?スーパーうんこタイムとかいってたな。 ムカつくわ~。ホントムカつくわ~。 思い出すだけでムカつくわ~。 で、このまりさっていうヤツが、 何か制裁だとか言って、体当たりしてきた。 その体当たりをする度に、ポニョンポニョンって音がして・・・。 それが異様にムカついた。 気がついたときにはボコボコに殴ってた。 やめてとか途中で言ってたけど、何かその声を聞けば聞くほど、 拳を振るスピードが早くなっていった。 ああ、思い出したよ。 殴ってる途中で、小さい顔の奴らが、 お父さんをいじめるなとか言って、こいつらも体当たりしてきたけど、 全部叩き潰してしまったな。 つまりあれか。あの小さいのはこいつの子供ってことか。 そういや、このまりさってヤツにそっくりなやつたくさんいたなぁ~。 あと、赤いリボンつけたたやつもいた。 そして、このまりさと同じくらいの大きさで、 赤いリボンつけてたヤツはいつの間にか消えていた。 あ~多分、常識的に考えたら、このまりさの番で、あの小さいやつ等の母親ってことか? 多分、そうなんだろうな。 しかし、自分の夫と子供を殺されていて逃げ出すってどんなアバズレだ? これだから女は・・・。信用出来ねぇ・・・。 こいつもこいつの子供もかわいそうだな。そこは同情してやるよ。 あとは全部ムカつくけど・・・。 「ゆ゛っ・・・ゆるぢ・・・で・・・」 息も絶え絶えに許しを乞うまりさ。 『許すも何も・・・。お前・・・。』 「も・・・うびど・・・いごど・・・じな・・・い・・・で・・・」 『ひどいことってなんだよ。お前、オレの部屋をひどいことしておいて、 オレのことをひどく罵った癖に、 自分がひどいことにあうと許せとかおかしくねぇか?』 「ごべん・・・な・・・じゃい・・・もう・・・やべ・・・で・・・」 まりさは泣きながら謝ってきた。 『もう気が済んだから、これ以上は殴らねぇよ。 けどよ・・・。お前・・・。本気で勝てると思ってたのか・・・?』 「ゆ゛っ・・・」 『よくわかんないけどよ・・・。お前・・・。弱すぎだし・・・。』 「ぞ・・ぞんな・・・ごど・・・ばでぃざ・・・ば・・・」 『もっと客観的に物事を見ろよ。オレは無傷。 お前はボロボロ。お前を助けようとした子供たちも一瞬にして潰された。 お前の番は、お前を見捨てて逃げた。』 「ど・・・どぼぢ・・・で・・・」 『まあ、オレも大人気なく頭に血が上ってしまったけどさ・・・。』 「どぼぢ・・・でごんなご・・・どじだ・・・・の?」 『逆に聞きたいよ。どうしてこんなことしたんだ?人間に勝てるとでも思ってたのか?』 「ごご・・・ば・・・ばでぃざが・・・みづげ・・・だ・・・」 『ここはオレのウチなんだがな。まあ、そういうことをお前に言っても、 理解出来ないんだろうな。じゃあ、いいや・・・。 ここはお前の家だ。うん、お前が見つけた家だ。 そして、オレはお前の子供を殺し、お前を痛めつけた。そして、お前の家を奪った。 そういう極悪人で言いや。』 「ぞ・・ぞうだ・・・よ・・・おにい・・・ざんば・・・」 『だけど、お前は弱すぎ。』 「・・・」 『オレはさ、人間の中でも喧嘩は弱い部類に入るよ。 生まれてこの方、喧嘩に勝ったことないよ。 けど、お前はそんなやつにもここまでボコボコに負ける。 それをどう思う?』 「・・・」 『なあ・・・。どう思う?』 「わ・・・わがら・・・ない・・・よ」 『はぁ!?意味が分からん。分かるだろ。 お前はボコボコにされた。 お前、自分からこの場所を離れることが出来るか? お前、この後、そんな傷を追っておいて生きていられると思うか? お前、オレがもう一度頭に血が上って襲い掛かったら、 勝てると思うのか?』 「おに・・・いざ・・・ん・・・」 『何だよ?』 「ばでぃ・・・ざば・・・ゆっぐり・・・なんだ・・・よ・・・。」 『何だよ?ゆっくりって?』 「ゆっぐ・・りば・・・ゆっぐりじ・・・でるん・・・だよ・・・。」 『だからなんだよ。』 「ゆっぐりば・・・ゆっぐりじでる・・・だよ・・・。 ゆっぐりじでる・・・・ゆっぐ・・・りば・・・ゆっぐり・・・なんだよ・・・」 意味が分からんことを言い出した。何かムカついた。 『気が変わった・・・。お前・・・。もう一度殴られるか?』 「も・・・も・・・うやべ・・・で・・・なぐら・・ないで・・・・」 『素直に言えよ。自分は人間より強いと思っていたって・・・。』 「ぞん・・・なごど・・・ない・・・よ・・・ばでぃざ・・・ば・・・」 まりさを持ち上げて、思いっきり、地面に叩きつけた。 「ゆぼっ!!!」 口から黒い何かを吐き出した。 「もう・・・やべ・・・で・・・」 『なあ・・・。これでもお前は・・・。人間より強いって思うか?』 「ぞんな・・・ぞんな・・・ごど・・・」 『そんなに自尊心が大事か?命よりも自尊心が大事か? それともホントに客観的に自分を見れないのか?』 「ばでぃ・・・ざ・・・ば・・・おど・・・うざ・・・んなんだ・・・よ・・・ がぞ・・・ぐ・・・のり・・・だ・・・なんだ・・・よ・・・・」 『ほう。一家の家長としてのプライドか。 けど、安っぽいプライドだよな。それならば、ずっと強がれよ。 殴られている間は、やめろとか痛いとかごめんなさいとか謝るくせに。 それでも無様だな。子供は殺され、番には見捨てられて、家長としての役割を果たせやしない。 それでいて、プライドだけは一人前。ホント無様だな。』 「わがら・・・ない・・・よ・・・」 『どういうことだ?』 「いいだぐ・・・ない・・・のに・・・でぢゃ・・・うん・・・だよ・・・」 『ふ~ん。そうなんだ。つまりあれか。 痛いとか苦しいとか思っていることがつい口に出ちゃうんだな。 そういうことだな・・・。で、辞めてほしいから謝ったりするんだな。 別に悪いと思っていないのに。』 「ぢが・・・う・・よ・・・ぢが・・・」 『じゃあ、何だ?言ってみろよ。』 「・・・わがら・・・ない・・・よ・・・」 『もういい。大体分かった。 だけど、お前・・・。今でもオレに勝てると思うか?』 「・・・」 『別にバカにしたりしねぇよ。 だって事実だし。オレとお前では・・・・。 オレの方が強いって言うのは・・・。』 「ばでぃざ・・・おに・・・いざん・・・より・・・づよい・・・だけど・・・」 『・・・』 「もうやべで・・・・も・・・う・・・やべ・・・で・・・」 『なんか可哀相なヤツだなお前。いろんな意味で。 多分、お前・・・。死ぬのよ。よくわからないけど・・・。 そんな気がする・・・。死ぬ前にさ・・・。 教えてくれよ。誰にも言わないからさ・・・。 こんなことになるって思わなかったか?』 「ばでぃ・・・ざ・・・も・・・っど・・・ゆっぐ・・・り・・・じだ・・・が・・・だ・・・」 それ以降、このまりさは動くことはなかった。 この件を機に調べてわかったことがある。 これがゆっくりという生き物らしい。 よくわからなかった俺は隣に住んでいる鬼意という変わった男からいろいろと教わった。 ちなみに、その鬼意がいうには、あのまりさをボコボコにした日、オレの部屋から、 赤いリボンをしたヤツが出てくるのを見て、捕まえたらしい。 鬼意は、すぐにそいつを家を荒らした野良ゆっくりとわかったらしく、 今、監禁しているらしい。 どうやら、オレにどうするか判断を聞くつもりだったらしいが、オレの方からやってきたので、 都合が良いとか言ってた。 鬼意の部屋に上がると、呑気に歌を歌ってるあいつがいた。 「♪ゆゆゆのゆ~」 「れいむはかいゆっくりになったんだよ!!おい!!!くそどれい!!! あまあまさんをもってこい!!!! にんげんなんかせーさいしてやる!!!ゆっくりしね!!!ゆっくりしね!!!」 監禁されたことを飼われたと勘違いしているこの赤いリボンのやつ。 なんかムカついてきた。 気がついたら、鬼意がオレを羽交い絞めにして、止めていた。 目の前には顔中あざだらけのこいつ。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 鬼意は言った。ゆっくりは虐待するのが醍醐味。 簡単に殺しちゃダメだとか。 オレは多分虐待には向いてないんだろうな。 そして、つい、聞いてしまった。この一言。 「お前、本気で勝てると思ったのか?」 終わり あとがき でぃけいどはゆっくりできないみたいだね!!! なるたきっていうおじさんがいってたよ!!! せかいのはかいしゃ、でぃけいどはゆっくりしね!!! っていってたよ!!! あと、えいがさんにさいしゅうかいさんがあまりにもひどいから、 みんなおこったんだね!!! でぃけいどはゆっくりしね!!! 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編 ふたば系ゆっくりいじめ 200 長寿と繁栄を・・・後編 ふたば系ゆっくりいじめ 221 FFR ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る おいくそどれいあまあまもってこ(グチヤッ) -- 2016-08-18 23 13 26 何でもやしをdisるんですかねぇ -- 2016-05-26 16 10 49 いやまりさとのやりとりはでぃけいどにもなかったよ なぜか最後にでぃけいどdisってただけ -- 2015-02-17 00 09 59 注意!! ゆっくり「霊夢」とゆっくり「れいむ」は違うからな? -- 2014-06-14 21 50 22 ゆ?くそ奴隷!強いって何?意味わからないよ。プンプン(`Δ´)(笑) それよりくそ奴隷が何だろうがくそ奴隷でしょ!?バカなの!?しn(ピチューン 本当に勝てると思ったのか? -- 2013-07-04 17 42 27 ここまで一方的に叩きのめされても自分が弱いことを認めないとか本当に救いようがないな -- 2013-01-14 00 31 58 やわらか戦車と戦ったら、どうなるかな? -- 2012-08-30 11 46 57 監禁中のゆっくり霊夢むかつく あと↓×3・・・・うまい! -- 2012-07-08 11 30 42 おいおいお前ら… つまり、ゆっくりという生物はは アンチ厨のクズだってことだろ? -- 2011-10-16 01 27 44 ↓たしかにww -- 2011-08-25 13 51 27 奴はとんでもないものを壊して行きました…それはこの場の空気です -- 2011-03-14 22 52 28 饅頭が人間に勝てると思ってるとか理解不能すぎるな。 例えるならミジンコが象を踏み潰すようなものか。 -- 2011-03-06 00 01 37 このまりさとの対話、やりとりが珍しい方向に行きそうで興味深く読んでたんだけど。 そのディケイド?って仮面ライダーのパロディか引用だったのか… がっかりした -- 2010-09-23 07 58 58 おい、下の本当の字間違えてるやつ。ここにいる人間だけ見てライダーオタ全体をまとめて中傷するのはやめろ。 -- 2010-08-29 22 45 14 おのれディケイド! イイタカッタダケー -- 2010-07-30 06 31 55 SSの内容は別にいいんだけど、ライダーオタは本等に空気読めないんだな。 -- 2010-07-23 18 20 45 ディケイドネタでSS一本書いといてなんだかなー -- 2010-07-21 15 25 58 超許す。 -- 2010-07-12 01 58 01 あとがきでゆっくりよりイラッときた -- 2010-06-29 23 01 31 とりあえず、ゆっくりは問答無用で制裁、虐待は当たり前 許す、愛でるなんぞ以ての外 -- 2010-06-27 05 17 33
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1251.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場/コメントログ」 みょんとありすが幸せになれるといいんだが、無理だろうな。まりさ死ね。 -- 2010-08-07 23 03 52 初めのTV番組にワロタww こんなの放送したら苦情殺到しそうだよなぁ -- 2010-10-17 22 32 53 ありすの健気さに惚れた -- 2010-11-15 06 56 40 このありすとみょん最高だ。強く生きろ! -- 2011-01-05 23 53 42 自分はいい飼い主だと思ってる飼い主の女の話にはリアルな不快感が残って嫌だ -- 2012-08-03 13 37 29 >「いったらあああああああああああっ!? とかいはないきざまみとけやああああああっ゛!!」 このありす、最高すぎる! -- 2012-09-19 18 59 08
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2657.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1272 投げた!/コメントログ」 車田あきはもちっと人に見せられる絵を描けるようになってからモノあげてほしい。 -- 2010-06-21 04 22 36 鬼意山はゆ虐をするとき潜在能力が発揮されるのだな。効果モンスターみたいだ。 -- 2010-08-09 10 42 02 きもい。おもに絵がきもい。 -- 2010-10-02 00 10 31 車田さんの絵はゆっくりの心情をとても良く描いている人だと思うんだがなぁ・・・私は好きです。 -- 2010-10-02 13 56 27 ゆっくりを書くぶんには車田あきさんの絵は適してると思う。 …だけど慣れない人間を書いた結果がこれだよ! -- 2011-01-13 00 19 11 まあいいじゃないか。俺も好きだよ車田さんの絵。 -- 2011-01-13 01 12 49 逆境ナインの漢球かいwwww -- 2014-08-02 12 00 23 キャッチャーミットで爆散させたとき、スッキリできるほどいい音出そうだな~w -- 2018-01-02 14 43 37
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2754.html
過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 775 ゆっくりと黒豆 ふたば系ゆっくりいじめ 911 ゆっくりとお預かり ふたば系ゆっくりいじめ 930 ゆっくりとバレンタイン ふたば系ゆっくりいじめ 1031 ゆっくりと津波 ふたば系ゆっくりいじめ 1132 ゆっくりと毛皮のフード 作:しがないあき 『ゆっくりと寒の戻り』 私はしがない虐待お兄さん。 現在は冬物のコートをクローゼットから引っ張り出し、愛犬・ミニチュアダックスのポチと夜の散歩中である。 ここ数日は寒の戻りだと天気予報が言っていた通り、四月だというのに寒い日が続いている。 だが、寒いからといって散歩はお休みにはならない。 犬は喜び庭駆け回りとは雪の事だが、この程度の寒さでもやはりポチは元気一杯なのである。 「ゆゆっ! じじい、れいむはしんぐる(ry」 ……ゲスが沸く事に定評がある近所の公園付近を散歩コースから外すべきか本気で迷う。 何せ、最近は今のように野良のゆっくりから絡まれる事が少なくないのである。 私一人なら即ヒャッハータイムに突入なのだが、如何せん私の隣には尻尾を振ってれいむを歓迎モードのポチがいる。 お陰で私は攻撃出来ないのだが……むしろ最近は、ポチを連れている時を狙ってきているのではないかとすら思う始末である。 「じじい、むししないでね! れいむはしんぐる(ry あまあまを(ry」 それにしても、相も変わらず脳内お花畑な饅頭である。 ここ数日は冬に逆戻りしたみたいな気候だというのに、頭の中が春真っ盛りとは羨ましい事この上ない。 「……テンプレ台詞はもう聞き飽きたぞ。ていうか寒いのによくそんなに動けるな、お前」 「ゆっ? なにいってるの? いまははるさんなんだよ? ふゆさんはもうおわったんだよ? じじいはばかなの? しぬの?」 今の台詞もそうだが、こいつの声のトーンからさり気ない嘲笑を含めた表情まで、もう全てがムカついて仕方がない。 ポチがいなければ即刻ミンチにしてやりたいくらいである。 ……それはともかく、こいつはまさか寒さを感じていないのだろうか? 「はるさんはとてもゆっくりしているんだよ! ぽかぽかしてあったかくてしあわせーなんだよ!」 「いや、確かに今は春だが、ここ数日は普通に寒いだろ。天気予報でも気温が五℃とか言っていたし……」 「ゆゆっ? ……いわれてみれば、なんだかさむくなってきたよ……」 ……まさかこいつ、春が来たと思い込んでいる為にここ数日の寒さに気付いてなかったのだろうか? 「……ゆわわわわ! さっさささ……さぶいいいいいいいいいいい!」 「こいつ、本当に寒さに気付いてなかったのか……」 恐らくは、ゆっくり特有の"思い込み"の作用だろう。 ゆっくりは人間に比べても凄まじく思い込みが激しく、それがモロに自身に影響するものである。 ご飯を十分に食べていても餓えを感じれば途端に餓死するし、逆に明らかに致命傷を負っていてもそれに気付かず生きている事もある。 まあ、要するにいい加減な生物なのである。 だから、即凍死するような氷点下という訳でもない現在の寒さ程度なら、素で気付いてなくても不思議ではないのだろう。 何せこいつは今の今まで、"もう春が来ているのだから寒い筈がない"と思い込んでいたのだから。 「どっどぼじで!? れいむはさくらさんをむーしゃむーしゃしたよ!? たんぽぽさんだってむーしゃむーしゃしたんだよ!?」 「春は来てるけど寒さが戻ったって事だろ……冬が戻ってきたと言うべきか? まあ、今まで気付かなかったのがすごいな」 「さ、さむいよぉ……どうしてふゆさんかえってきたの……? れいむ、もうおうちかえる……」 ガチガチと歯を鳴らし、れいむは近所の公園の中へ撤収していく。 いつもながらの饅頭のアホさを楽しんだ私は、ポチを連れて帰路に着いた。 ※ ※ ※ 亡きまりさの忘れ形見である子れいむと子まりさのご飯を探しに出たれいむは、結局何も手に入れる事なく公園の住処へと帰ってきた。 しかも、まるで真冬のようにガタガタと体を震わせながらである。 「ゆ、ゆっくりただいま……」 「「ゆっくりおかえりなさい、おかあさん!」」 「お、おちびちゃん……きょうはごはんはないけど、おかあさんとすーりすーりしようね……」 ダンボールを横倒しにしただけの簡素極まりない自宅に入り、両脇に子れいむと子まりさを侍らせるれいむ。 「すーり、すーり……おかあさん、あったかいね!」 「すーり、すーり……ゆゆーん! ごはんがなくても、まりさとってもしあわせーだよ!」 二匹の子ゆっくりは、最愛の母とのスキンシップに幸せ全開である。 ……が、二匹の真ん中に陣取るれいむの方はというと―― 「お、おちびちゃん! もっとおかあさんにくっついてね! もっとすーりすーりしてね!」 「「ゆっ……ゆゆっ?」」 と、更なるすりすりを要求する始末。 「お、おかあさんどうしたの?」 「おかあさん、なにかゆっくりできないの?」 明らかに通常に比べて過剰な……まるで、真冬の一番寒い頃のようなその要求は、二匹の子ゆっくりを困惑させ始めていた。 二匹がスキンシップの為でなく、むしろ摩擦熱を生じさせんが為にすりすりを繰り返し始める中で、歯をカチカチと鳴らすれいむ。 なにか、ゆっくりできない――その思いは、確実に伝染していく。 「すーり、すーり……さっささままままままま……」 「すーり、すーり! おかあさん、そんなにふるえてだいじょうぶ!?」 「すーり、すーり! おかあさん、ゆっくりしてね!?」 目を見開き、歯茎を剥き出しにして強張るれいむの両脇で、二匹の子ゆっくりの懸命のすりすりは続いていた。 だが、家がフタもしていないダンボール箱では、隙間風どころか冷たい風がもろに直撃する。 たかが子ゆっくりのすりすり程度でれいむの体温が上昇する筈も無く、むしろ益々下がっていくばかりなのである。 「さ、さむいよぉ……」 「おかあさん、ゆっくりしてね!? いまはもうはるさんだよ! さむいさむいふゆさんはもうおわったんだよ!?」 「おかあさん、きのういっしょにさくらさんをむーしゃむーしゃしたよね! ゆっくりしてね!?」 「お、おちびちゃん……いまはね、またさむくなってるんだよ……ふゆさんがかえってきちゃったんだよ……」 「「……ゆ?」」 れいむの告げた衝撃の一言に、ただでさえ絶望的に動作不良の餡子脳が完全に停止する子れいむと子まりさ。 だが、目の前のれいむの震え方は……今にして思えば、寒がっているのか……は、やがて今の一言と結ばれていく。 「……そういえば、なんだかれいむもさむいきがしてきたよ……」 「ま、まりさも……さむいよ……」 冬型の気圧配置に逆戻りしてから二日目を迎え、ようやくれいむ一家は世間の反応に追い付いた。 ……勿論、それは破滅の始まりを意味するのであるが。 ヒュオオオオオ…… 「さっさっさっさまままままままままあ!?」 「さむいよおおおおおおおおおおおおお!?」 「さむいいいいいいいいいいいいいいい!?」 今までに無い強く冷たい風が公園を吹き付け、ダンボールの家の中で飛び上がるれいむと子ゆっくり二匹。 "春だから寒くない"という思い込み……言わば彼らの最初で最後の盾が粉砕した今、もはやこの場は地獄と化した。 「お、おちびちゃん! すりすりしてね! おかあさんをすりすりしてね!」 「おかあさん、まりさ! れいむのよこですりすりしてね! れいむさむくてしにそうだよ!」 「まりさをすりすりしてね!? まりささむいのいやだよ!」 狭苦しいダンボールの中で彼らが取った行動は、傍から見れば押し競饅頭。 ……よく見てみれば、三匹の真ん中を陣取り、風除け確保&両脇ですりすりさせての体温確保を狙って押し合っているだけなのだが。 「おちびちゃん、おかあさんはさむいさむいでつらいんだよ! ゆっくりりかいしてすりすりしてね!」 「なにいってるの!? れいむはさむいんだよ! かわいそうなんだよ! だかられいむをすりすりしてね!」 「まりさはさむくておなかまですいてるよ! おかあさんはごはんをもってきてね! れいむはまりさをいっぱいすりすりしてね!」 「ゆゆっごはん! おかあさん、れいむにきょうのごはんをはやくもってきてね! たくさんでいいよ!」 「こんなにさむいのにごはんなんてさがせるわけないでしょおおおおおおおお!? ゆっくりりかいしてねええええええ!?」 「「ごはんもさがせないなんておかあさんはげすだね! こどもがかわいくないの!?」」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおおおおおおお!?」 ヒュオオオオオ…… 「「「さっさっさっ……さむいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」」」 互いに温めあう事すら忘れて罵り合う親子には、なおも冷たい風が吹き付ける。 風は喧嘩を一時仲裁し、そしてその直後に再び争いを生み出すのだが……幸いな事に、この風はこの晩、休む事無く吹き荒ぶ事になる。 ※ ※ ※ 私はしがない虐待お兄さん。 先日の寒い一日から一夜明け、早速今朝もポチとの散歩中である。 出勤前のこの散歩にもすっかり慣れた物だ。朝早くに散歩とは少々年寄り臭い気もするが、今や私の生活の一部になっている。 ――おっと、近所の公園の入口に行き倒れゆっくりを発見。 ポチが近寄らないようにリードを短く持ってゆっくりに近付いていく……成体のれいむと、子ゆっくりのれいむとまりさのようだ。 三匹とも見るからに色が白くなっている……間違っても美白ではなく、顔面蒼白という意味で。 恐らくはここ数日の寒さにやられ、公園から逃げ出そうとして力尽きたと言った所か。 「……たす、け……」 おお、成体のれいむはまだ息があるらしい。とは言っても虫の息だが。 「……きのうの、じじい……さむいよ……」 ……何だ、こいつはどうやら昨夜の散歩で出会ったれいむらしい。 この分だとあの後、たっぷりと寒の戻りを満喫出来たようだ。 「じ、じい……れいむのさむさをなんとかしてね……あまあまもだよ……そこのげすにはなにもあげなくていいから……」 ……昨日れいむはシングルマザーだよ(キリッっとか言っていたのを見るに、横の子ゆっくり二匹はこいつの子供なのだろう。 母性溢れるれいむ種らしいほのぼのとしたお願いである。 ここはれいむの目の前で子ゆっくりをたっぷり厚遇してやるのが適切なのだが…… 「まあ、お前の子供には何もやらんよ。そいつらもう死んでるし……」 「ゆ? ……ゆへへ……げすはしんだんだね……れいむをゆっくりさせなかったけっかがこれだよ……」 うーむ、台詞を聞くだけで昨晩の一家の奮闘ぶりが目に浮かぶようである。 それによく見ると三匹とも体のあちこちに傷がある。 わざわざリスクの高い寒い時に親子で血みどろの喧嘩をするとは、さすがはゆっくりだ。 「……じじい……あまあまを……れいむ、さむいよ……」 それにしても余程寒いのだろうか? 何でまだ生きているのか不思議な位に色が白い。 饅頭である事を考えれば皮膚の色として適切な気もするが、それでも欠片も食欲が沸かないのが不思議である。 「……フーッ」 「ゆっぴぉおおおおおおおおお!?」 れいむの前に屈み込んで、口から思いっきり息を吹きかけてみたのだが……凄い悲鳴である。 ポチが怖がらないかと慌てて振り返ったが、ポチは頭上のモンシロチョウを尻尾を振って見つめていたのでセーフだった。 しかし、寒がっているので嫌がらせのつもりで息を吹きかけてやったのに、下手な虐待より凄い悲鳴を聞けるとは予想外である。 「さ、さむさむさむさむさむ……」 「フーッ!」 「ゆっぴっぷっ!?」 もう一度、さっきより強く息を吹きかけてやると、今までに聞いた事がないような悲鳴を上げて硬直するれいむ。 ……そのまま全然動かなくなってしまった……まさかとは思うが……やはり、死んでいた。 氷漬けにされたような白さ、顔のあらゆる場所を刻み込んだ深い皺、見開かれた両の眼……れいむの最期は、あまりに壮絶な物だった。 単に冬場に凍死したゆっくりに比べても、実に無残なその姿。 春を謳歌している最中に真冬同然の寒さに晒されたという落差の結果なのか……これは、今後の虐待で試してみたいと思う。 何にせよ、息を吹きかけただけでゆっくりが死んだというのは、虐待お兄さんとして箔が付くのではないだろうか。 私がれいむ親子に別れを告げた時、ポチもまた、頭上のモンシロチョウとお別れの時間を迎えていた。 ヒラヒラと去っていく蝶を少し寂しそうに見ているが、私が歩くのを再開すれば、途端に走って横をぴたりと行進する。 ポチの姿を見ていると、今日もまた、夜の散歩まで一生懸命働こうと思えるものだ。 それにしても、ゆっくりの思い込みがこれ程の面白い事態を引き起こすとは……私は内心声を出して笑いたいのだが、必死に堪えていた。 子ゆっくりがいつ死んだのかは定かではないが、少なくとも今この場で死んだれいむはもうアホとしか言いようがないのである。 ゆっくりの"春なのに寒くなった"という思い込みの酷さは……本当に笑うしかない。 ちなみに、現在の気温は十五度。凍死するには程遠い、実に穏やかな晴れの天気だった。 【完】 このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 10作品未満作者用感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1319 ゆっくりと寒の戻り』 トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2637.html
偏愛 事の起こりはおととしの暮れにまで遡る。 私は下宿先の狭い一室で、やることも無くただ悶々としていた。 大学は冬期休暇。実家からの十分な仕送りでバイトの必要は無し。 その癖に田舎なので遊ぶような場所も無い。帰省する気も起きなかった。 私はたいてい、ベランダに出て煙草を吸うことに時間を費やしていた。 部屋で吸うと臭いがつくので、わざわざ外に出た。 喫煙者でもあの臭いはいやだった。 この地方は雪が降る。 その年末も、結局三回積雪を記録した。 この寒さの中、わざわざコートを羽織ってまで毒を吸い込む私を、他人が見たら笑うだろうか。 そんなことを考えているときに、エアコンの室外機の陰で身を震わせていたのが、その二匹のゆっくりだった。 田舎では珍しくない。 まりさとれいむ。 ありふれたつがいだった。 しかしつがいにしてはまだ幼く、大きさも成体のものではなかった。 何かのわけがあって、群れからはぐれたのだろう。 ゆっくりに交際という概念があるのかはわからないが。 「ゆ……おにいさん、おそとはさむいよ。ゆっくりできるところへつれていってね……」 「ゆっくり……したいよ……」 二匹とも動きが鈍い。とくにれいむの方は乾燥からか肌がひび割れ、髪の先が凍っていた。 ぼうしのあるまりさは幾らかマシなのだろうが、それでも弱っている様に見えた。 私は二匹を部屋に上げ、白湯と、毛布と、チョコレートのかけらを与えた。 ダンボールを使って、押入れの中に簡易的ながらも一応巣といえるものまでこしらえてやった。 ゆっくりたちは満足した様子で、「おにいさん、ありがとうね!」「ゆっくりしていってね!」などと心からの感謝を私に対して示した。 あんなことがあった今でも、私はこの時の行動を、何もかもが全くの善意と慈悲からのものだったと断言できる。 年が開け、すっかり元気になったまりさとれいむは、私の部屋から外に出て、自分たちの食料は自分たちで調達するようになっていた。 たまに「あまあまちょうだいね!」などと、私におねだりすることがあったが、彼女たちは飼いゆっくりとして私に寄生することなく、あくまで野生のゆっくりとして、ある種の誇りを持って生きているようだった。 毎朝、私は再会された大学に通い、ゆっくりたちは餌を取りに外へ出る。 私が帰る頃には、ゆっくりたちは決まってドアの前で待っていて、互いに頬を寄せ合い、私に気づくと「ゆっくりおかえりなさい!」と元気に声を上げた。 今思えばこの頃が一番幸せだったかもしれない。 再び大学が休暇に入ってしばらくした頃、れいむが胎(はら)に子を宿した。 身重のれいむは餌の調達に行けなくなり、まりさだけが毎朝出かけていったが、冬の時期に、一匹のゆっくりが調達できる餌はせいぜい自分の分くらいで、とても足りなかった。 「おにいさん、れいむたちはおなかがすいているよ。あかちゃんたちのためにも、ゆっくりできるたべものをちょうだいね」 れいむの訴えに、可哀想だと思った私は、幾らかの餌を買ってきて与えてやることにした。 するとそれに味をしめたのか、まりさも「まりさはれいむのそばにいてあげなきゃいけないんだよ!」といって、餌を取りに行かなくなった。 私にとって、ゆっくりに餌を与えるくらいのことは、どうということも無かったが、これまで野生の誇りを失わなかった二匹が、次第に怠惰になってゆくような気がして、少し気分が悪かった。 しかしそれも春になるまでのことと思い割り切っていた。 春になって、れいむの身体はいよいよ膨れ上がり、出産は間近となった。 まりさは相変わらず、餌を取りには行かなかった。それとなく外出を促しても、「れいむにさびしいおもいをさせたら、あかちゃんをうめなくなっちゃうよ!」などと言って、逆に私に餌を催促する有様だった。 私はだんだん、まりさに悪い感情を抱くようになっていった。 れいむのお産は、運よく私が休みの日に起こった。 昼頃から始まり、夕方までに全ての赤ゆっくりが生まれた。 私は驚いた。 八匹の赤ゆっくりのうち七匹までが、まりさの形をしていたことに。 私の知る限り、赤ゆっくりは両親それぞれの形をしたゆっくりが、半分半分に近い割合で生まてくるはずだった。 それがここまで偏って、まりさの形をしたゆっくりが大量に生まれてくるとは予想していなかったのだ。 親となったまりさは、自分によく似た赤ゆっくりを見て、有頂天になって喜んでいた。 一方の親れいむはというと、お産の疲労からかぐったりしていた。 無理も無い。 一度に八匹の赤ゆっくりを産んだのだ。 胎生ゆっくりの場合、生まれてくる赤ゆっくりが多ければ多いほど、餡子欠乏症のリスクが高まる。 胎内にあった餡子の塊が、一気に放出されるのだから、餡子を吐いているのと変わりはない。 胎生ゆっくりが減少している一因がそこにあるといわれているが、私にはわからない。 なぜ赤ゆっくりのほとんどが、まりさの形をして生まれたのかも、わからない。 ただ確かなことは、目の前の親れいむが、もうそれほど長くないということだけだった。 「まりさのおちびちゃんたち、ゆっくりしていってね!」 「「「「「「「「ゆっきゅいちていっちぇにぇ!」」」」」」」」 小さなゆっくりたちは眼を輝かせながら、かわいらしい声で答えた。 「れいむ!おつかれさまだよ!ゆっくりやすんでね!おちびちゃんたちはすごくゆっくりした子ばかりだよ!」 返事が無い。 「れいむ?……れいむ、どうしたんだぜ?」 親まりさがれいむに擦り寄った。つられた様に、赤ゆっくりたちも集まってきた。 「まりさ……おちびちゃんたちを……よろしくね……れいむも、おちびちゃんたちとゆっくりしたかったけど……」 そう言って親れいむは死んだ。産道から、赤黒い餡子が流れ出た。 夏になった。 まりさは相変わらず、餌を取りに行かなかった。 「おちびちゃんたちを、きけんなおそとにつれていけっていうの?ばかなの?しぬの?」 赤ゆっくりたちはもうずいぶん大きくなっていた。 人間で言えば小学生くらいに思えた。 「まりさ、おちびちゃんたちはもう立派に育っているんだよ。子供たちに餌の取り方を教えるのはまりさの役目だろう?いつまでもお兄さんにあまえていては駄目だよ」 私は昂ぶってくる感情を抑えつつ、極力冷静に諭すよう努めた。 「なにいってるんだぜ?たべものをもってくるくらいしかのうのないおにいさんは、ゆいいつのしごとをほうきするの?」 「おなかちゅいた!」 「あまあまちょうだいにぇ!」 「とっととよこちゅんだじぇ!」 生まれながらの飼いゆっくりである子供たちに、野生の誇りもなにも無かった。 目に見えて増長し、私に罵詈雑言を投げかけてくる子まりさたち。 ふと、ダンボールの隅に目をやると、子れいむがうずくまっていた。 「まりさ、あのれいむはどうしたの?」 「ゆ?……たぶんあのこはこのおうち(ダンボール箱)がせまいからいやがっているんだぜ!きづいたなら、とっとともっとおおきくてきれいなおうちをよういしてね!」 子れいむは弱っていた。 体力的に劣る唯一のれいむ種である。 私が巣箱に入れた餌は、まりさ種があらかた平らげ、残りカスしか食べられていないのだろう。 このままでは暑い夏を乗り切る前に死んでしまうように思われた。 私はその時、親まりさは気づいていないのだろうかと疑問に思った。 もし仮に、種族の違う子れいむに対して、巣全体からいじめがあったとしたら……。 親まりさのぼうしの上でわめいている子まりさたちもみんなグルになって、子れいむを虐げているなら……。 私にはその子れいむを守る義務がある。そう感じた。 翌日、私は大学の帰りに少し離れた街へ赴き、ペットショップで大型の水槽を買った。 大きな水槽は真ん中に仕切り板がついており、淡水魚と海水魚を同時に飼える仕組みになっていた。 いわばふた部屋ある家のようなものだった。 「ゆゆ!とてもゆっくりできそうなおうちだよ!」 「はやきゅおうちにいれてにぇ!」 「いれちぇね!」 はしゃぐまりさたちを尻目に、私はまず、子れいむを優しく水槽へと移し、一緒に充分な餌を入れた。 「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇ~♪」 ぐったりしていた子れいむが、見る見る生気を取り戻した。 「まりちゃも!まりちゃも!」 「おにいさん!とっととあたらしいおうちにまりさたちもうつしてね!」 私は親まりさを乱暴につかみ、半ば放り投げる様にして、子れいむとは別の部屋に移した。 「ゆぎゅ!いたいよ!ばかなの?」 悪態をつくまりさの上に、七匹の子まりさが降り注いだ。 「いちゃいぃぃ!」 「ゆえぇぇぇん!」 「ゆうぅぅぅ……」 泣きじゃくる子まりさたち。中には頬を膨らませ、威嚇しているものもいる。 私はそれに一切かまわず、水槽の蓋を閉めた。 「ゆゆ?まちさたちのあまあまは?のろまでむのうなおにいさん、あんまりまりさたちをおこらせないでね」 「あっまあっま!」 「あっまあっま!」 「あっまあっま!」 私はにやりと笑って見せた。 「まりさ、一度しか言わないからよく聞いてね?僕はまりさが嫌いなんだ。その小さなまりさたちもね。だからまりさたちにはあまあまはあげないよ。お外にも出してあげない。三日に一度だけ、三角コーナーにたまった臭い臭い生ゴミをあげる。ゆっくり理解したね?」 まりさたちはあっけにとられていた。 「ふざけないでね!まりさはおこったんだぜ!」 親まりさはお決まりの威嚇体勢をとった。 眉を吊り上げ、髪を逆立て、頬を膨らませた結果、一匹の子まりさが圧死した。 「まりざのおぢびぢやあああああああああああん!!!」 慌てふためく親まりさ。 大型の水槽とはいえ親子八匹のゆっくりが入れば超満員だった。 そこで頬を膨らませたのだから、隅に追いやられた子まりさはたまらない。 目、口、産道の全てから、ドス黒い餡子を噴出して事切れた。 「れいむ、お兄さんはれいむが大好きだよ。毎日、選りすぐりのおいしいあまあまをあげるし、お散歩にも連れて行ってあげるから、ゆっくり大きくなってね?」 もちろん、子れいむはおびえていた。 頑丈にできているとはいえ透明な仕切り板を隔てた向こう側で起こった惨劇に、小便をたらして震えていた。 「あらら、駄目だよれいむ。ちーちーはちゃんとおトイレでしようね。この紙コップがれいむのおトイレだからね。今度からはちゃんとこの中にしてね?」 そう言って私は子れいむの側の蓋だけを開き、紙コップを浅く切ったものを水槽の中に入れた。 「お、おにいしゃん、まりしゃたちをゆっ、ゆっくりさしぇてあげちぇにぇ?」 私はこの子まりさに、言いえぬ愛おしさを感じた。 自分を虐待したまりさたちのことを心配するなんて、なんともけなげで、可愛らしいと思った。 「いい、れいむ?まりさたちはゆっくりする権利を失ったんだよ。僕の可愛いれいむをいじめたんだからね」 「ゆゆ……れいみゅはいぢめられちぇないよ!まりしゃたちにひどいこちょしゅりゅじじぃはきりゃいだよ!」 「じじぃのはきゃ!」 「じじぃはゆっきゅりちにゃいでちにぇ!」 れいむの言葉に、仕切り板を隔てた向こう側の子まりさたちも続く。 「れいむ、そんな言葉遣いは駄目だよ?」 私はそう言うと、まりさ側の蓋についている小窓を空けた。 この小窓から、親まりさが出ることはできない。子まりさだけが通れる程度の小窓たった。 私はそこに菜箸を入れ、先ほど私に「じじぃ」と言った子まりさをつまみ、外に出した。 「はにゃしぇ!はにゃしぇ!」 私の手の中でもがく子まりさ。 私はその子まりさの足をガムテープで机に固定した。 「ゆぎゃああああああああああ!!」 「やめてあげてね!まりさのおちびちゃんいたがってるよ!」 「やめちぇあげちぇ!」 私は子まりさのぼうしを取り、その頭頂付近の髪をむしった。 「いじゃいいいいいいい!!まりしゃのきゃみぎゃあああああ!!!」 「こういう汚い言葉を使うゆっくりを、餡子脳っていうんだよ。だから……」 私ははさみで子まりさの禿げ上がった部分を薄く切り取り、むきだしになった餡子脳を刃の先でつついた。 「るるるる!るるるるるる!!るぴぴぴぴぴぴぴぴぴ!!!」 奇妙な声を上げる子まりさの姿は、実に滑稽で愉快だった。 何か異常な興奮を感じた。それは性的な快楽に類似していた。 つい先程まであれだけうるさく喚いていた他のゆっくりたちも、恐怖のあまり静まり返っていた。 気絶する子まりさが続出した。後からわかったが、このとき見ていた子まりさの何匹かがショック死していた。 私は子まりさが死なない程度に餡子脳をもてあそんで、何事も無かったかのようにぼうしをかぶせ、元の水槽に戻した。 無論、その子まりさの脳はもう、正常に機能していなかった。 口から餡子を滴らせ、小刻みに震え、喋ることはおろか、立っていることもままならなくなった。 「いい?こうなりたくなかったら、汚い言葉を使っちゃ駄目だよ?じゃあれいむ、ゆっくりしていってね!」 それからというもの、この仕切り板を隔てた水槽の中はまさに天国と地獄を一度に眺められる箱庭と化した。 毎日毎日通販で取り寄せた極上の菓子を与えられ、夕方には散歩をし、きちんと掃除された綺麗で広い空間を自由に動き回れるれいむ。 一方その隣では、窮屈な空間の中で足を焼かれ、生ゴミと汚物と死骸の液化した悪臭の中で、足を焼かれて自由を奪われたまりさたち。 時々、しつけのために一匹ずつ、まりさを残酷な方法でいたぶり、恐怖を与えた。 その結果、このれいむは実に従順で素直なゆっくりへと成長していった。 月日が流れてその年の暮れ。 れいむは、どこに出しても恥ずかしくないゆっくりへと成長していた。 粗相をすることも無くなった。リボンには、キラキラとバッジが輝いていた。 まりさたちは二匹に減っていた。 例の親まりさと、成長した子まりさである。 他はみんななんらかの理由で死んだ。 死骸は大学が忙しくなり、私が学食に通いつめ生ゴミをほとんど出さなかった時期に、綺麗に消えていた。 この三匹に共通するのは、全員が無口だということだった。 何か余計なことを言えば、まりさにとっては自分、れいむにとっては姉妹たちが酷い目に遭う。 そのために、ほとんど黙していて、必要最小限のことしか口にしなかった。 私には、れいむが無口であることはあまりうれしくなかった。 もっと人懐っこいゆっくりになってほしいと思うようになった。 「れいむ」 「は、はい」 「お散歩、行く?」 「い、いきます」 といった調子で、おびえきって、まるで出来損ないの軍隊のようだった。 「れいむ、もっとゆっくりしていいんだよ?」 「ゆ、ゆっくりしているよ!やさしくってかっこいいおにいさんのおかげで、とてもゆっくりできているよ!」 「そう?」 私はれいむの側の蓋を開け、れいむを取り出そうとした。 その瞬間、れいむはビクッと身体を震わせ、少し後ずさりした。 「ほら、おびえきっているじゃない。ぜんぜんゆっくりしていないよ?」 「ゆ……ゆっくりしているよ。ほんとだよ」 私は久しく“しつけ”をしていないことに気づいた。 あのもがき苦しむまりさの姿を見たいという欲求を、私は抑えられなくなっていた。 「れいむ、嘘をついたね……」 「ゆ……?」 理由などどうでもよかった。 とにかく、あのまりさのもだえる姿を見たかった。 「やめてね……ひどいことしないでね……まりさの……まむまむ……」 やかんの注ぎ口を、まりさの産道に無理やり押し込む。 コンロに火をつけてしばらくすると、沸騰した蒸気がまりさの身体を膨張させた。 「あぢゅいいいいい!!まりじゃのなががああああああ!!!」 破裂音が響き、まりさの身体は四散した。 体中に餡子を浴びながら、私は体中を快感に打ち震えさせていた。 水槽に目をやると、れいむが口から餡子を吐き出して、死んでいた。 最後の一匹になった親まりさが、何も言わずに、死んだ様な目でこっちを見ていた。 私は水槽に水を注ぎ、その親まりさを水死させることにした。 親まりさは抵抗する気力も無い様子だった。 私も私で、もうこの親まりさを殺す方法をあれこれ考える気力が無かった。 ただ全てを終わりにしたかった。 親まりさは、むしろ安堵の表情で死んでいった。 そして現在に至る。 私は私のしたことが、ゆっくりへの虐待ではないと信じている。 あくまで制裁であり、しつけの為に必要な行為だったと信じている。 まりさたちは裁かれるべき下衆どもであったと信じている。 子れいむの一生は、幸せだったと信じている。 ……しかし、私がゆっくりを飼うことは、もう無いだろう。 おしまい このSSに感想をつける